こんな人に読んでほしい記事です 「AIで画像を作って副業できるって聞いたけど、実際どうなの?」と気になっている方、とくに「AIとかよくわからないけどとりあえずやってみた」という体験談を探している方向けに書きます。
結論から言うと、2か月課金して、うまく使いこなせませんでした。 でもそこから見えてきたことがあったので、赤裸々に記録しておきます。
なぜMidjourneyを始めようと思ったか
副業を考えはじめたとき、「絵が描けなくてもAIで画像が作れる」という話を耳にしました。EtsyでAIイラストを販売している人がいるとか、塗り絵のデータを売っている人がいるとか。
絵心はゼロ。デザインの知識もゼロ。でも「AIが代わりにやってくれるなら自分でもできるかも」と思ったのがきっかけです。
具体的にやりたかったのは2つ。YouTubeの背景画像の生成と、Etsyで売る商品づくりです。どちらもオリジナルの画像が必要で、自分で描くのは無理。ならAIに頼もう、という発想でした。
そこで名前をよく見かけたMidjourney(ミッドジャーニー)を試してみることにしました。
そもそもMidjourneyってどんなAI?
Midjourneyは、アメリカ・サンフランシスコにあるAI研究所が開発した画像生成AIです。テキスト(プロンプト)を入力するだけで、その説明に合った画像を自動で作ってくれます。
特徴は「クオリティの高さ」と「アーティスティックな表現力」です。ChatGPTのDALL-EやGoogleのGeminiにも画像生成機能がありますが、Midjourneyは独特の美しさや芸術性が強みとされています。
もともとはDiscord(チャットアプリ)の中でBotに話しかける形で使うものでしたが、現在はWebブラウザからも使えるようになり、以前よりずっと入りやすくなっています。
ちなみに無料プランはありません。2023年3月に廃止されており、使うには有料プランへの加入が必須です。
Midjourneyの料金プランまとめ
現在は4つのプランがあります(料金はドル建て、為替レートで変動します)。
| プラン | 月額 | 年額換算 | 特徴 |
| Basic | $10 | $8/月 | Fast GPU:200分/月 |
| Standard | $30 | $24/月 | Fast GPU:900分/月 + Relaxモード無制限 |
| Pro | $60 | $48/月 | ステルスモード付き、同時生成数増加 |
| Mega | $120 | $96/月 | 大量生成向け |
知っておきたい用語
- Fast GPU時間:すばやく画像を生成できる処理時間のこと。4枚セットの生成に約1分使います
- Relaxモード:生成に時間はかかるが、Standardプラン以上なら無制限で使える
- ステルスモード:Midjourneyは基本的に生成した画像が公開ギャラリーに表示される。Proプラン以上なら非公開にできる
個人で試してみるならBasicプラン(月$10)、副業として量を作るならStandardプラン(月$30)が現実的な選択肢です。
私が課金したのはStandardプランで、当時の為替2026年3月で5450円、2026年4月で5148円でした。
実際にやってみた:GeminiとChatGPTでプロンプトを作りながら格闘した2か月
「課金さえすれば始められる」と思っていましたが、最初の壁はすぐにきました。
Midjourneyへの入力は基本的に英語です。
日本語でも動くことはありますが、精度が落ちると言われており、うまく使うには英語でプロンプトを書く必要があります。英語が得意なわけではないので、「英語が苦手なら、AIに英語プロンプトを作ってもらえばいい」と思いつき、GeminiとChatGPTを使いはじめました。
やり方はシンプルで、日本語で「こんな画像を作りたい」と伝えて英語プロンプトを生成してもらい、それをMidjourneyに貼り付ける、という流れです。一見うまくいきそうなのですが……2か月やってみて、6つの大きな壁にぶつかりました。
壁① 一発で思い通りにならない、そして結局「運」だと気づいた
プロンプトを入れて生成ボタンを押すと、4枚の候補画像が出てきます。最初のうちは「1回で決まるかも」と期待していましたが、現実はそう甘くありませんでした。
気に入らない→GeminiやChatGPTにプロンプトを修正してもらう→また入力→また気に入らない……このループが延々と続きます。10回試しても「これだ」という画像が出ないことはざらで、逆に最初の1回目にたまたまいい感じのものが出ることもある。
何度もプロンプトを手直しして、言葉を選んで、それでも結果が変わらないとき、正直「これって運じゃないか?」と思いました。狙い通りの画像を再現性を持って出せるようになるには、相当な経験と知識が必要だと思います。
一応、Midjourneyの公式サイトにもプロンプトの書き方は紹介されていますが、実際に使いこなすとなると、やはり素人には一筋縄ではいきません。
壁② 頼んでいないものが勝手に入ってくる
「花だけをシンプルに描いて」と指定したつもりなのに、気づいたら背景に余計なものが入っていたり、関係ないオブジェクトが混入していたりします。
Midjourneyは画像として「それっぽく見える」ように補完する性質があるため、シンプルを指定しても勝手にディテールを足してしまいます。
問題は、この「余計なものを引き算する」表現がプロンプトで難しいことです。「背景なし」「シンプルな構図」「オブジェクトは1つだけ」など色々試しましたが、意図通りに抑えることができず、毎回何かしら余計なものが入ってきました。
壁③ 全体の雰囲気はよくても、細部がどこかおかしい
遠目で見るとなかなか良い感じなのに、拡大するとどこかおかしい——というケースが頻発しました。
とくに植物の葉の形が不自然だったり、食器のふちが歪んでいたり、テキスタイルのパターンが途中で崩れていたり。「完璧ではないな」という違和感が残る画像が多く、素材として使えるかというと、正直自信が持てませんでした。
V7へのアップデートで人物の手や身体の描写は改善されたようですが、それ以外の細部は今でも油断できないと感じています。
壁④ プロンプトをどれだけ変えても状況が変わらない
壁①〜③に対してGeminiとChatGPTを駆使して色々アプローチを試みました。単語を入れ替えたり、表現を変えたり、別の言い回しにしてみたり。
でも状況がほとんど変わらないことがある。「もう手詰まり」という感覚が続くと、フラストレーションが積み重なっていきます。AIに「うまくなるように直して」と頼んでも、根本的に何が問題かわからないまま試行錯誤するのは、出口の見えない作業でした。
壁⑤ Midjourneyの「雰囲気の良さ」が逆に邪魔をする
Midjourneyの強みは「芸術的な表現力」なのですが、これが素人には扱いにくかったです。
たとえば、「雑誌に載っているようなさわやかなモダンインテリアの部屋」を作ろうとすると、出てくるのはなぜかどこか薄暗くて、雰囲気は良いけど朝じゃない、清潔感よりも重厚感が勝った画像ばかり。
良く言えば「絵になる」、悪く言えば「どす黒い」。
Midjourneyはドラマチックで芸術性の高い画像を得意とするため、「明るい・さわやか・日常的」という方向性とは少しズレがあるようです。「bright」「airy」「clean」などの単語を追加しても、なかなかイメージ通りにはなりませんでした。
壁⑥ アニメーション機能への期待は禁物
YouTubeでLofi系の動画をよく見かけますよね。雨が窓を流れるだけとか、猫の尻尾だけがゆっくり揺れるとか、ほんの一部だけがループで動いている、あの雰囲気の動画です。
「Midjourneyで静止画を作って、一部だけ動かせば同じようなの作れるのでは?」と思い試してみました。結論から言うと、「一部だけを動かす」は素人には無理でした。
Midjourneyの動画生成機能で人物を動かそうとすると、手だけ・髪だけといった部分的な動きの指定ができず、人物全体がぐにゃっと動いてしまいます。GeminiとChatGPTに「右手だけゆっくり動かして、それ以外は一切動かない」というネガティブプロンプトを作ってもらい何度試しても、毎回どこかが変な動き方をします。
自然に見える部分アニメーションを作るには、動画生成AIとかCapCutなど別の動画編集ツールと組み合わせる必要があるようです。「Midjourneyだけで完結するLofi動画が作れる」という期待は、少なくとも素人には早計でした。
2か月やってみてわかったこと
正直に言います。2か月で自分の用途に合った画像はほとんど作れませんでした。
画像そのものは雰囲気があってクオリティも高い。でも求めていたのはそういう画像ではなかった、というのが正確な表現です。相当数生成しましたが、「これが使える」と思えるものはごくわずかで、ツールと自分の用途がかみ合わなかったというのが2か月の率直な感想です。
ただ、失敗から学んだこともあります。
わかったこと①:Midjourneyは「使いこなす」ほど強くなるツール
プロンプトの書き方、パラメータの使い方、生成結果のフィードバックの仕方……慣れている人ほど圧倒的にクオリティが高い。ツール自体の性能は本物ですが、使いこなすには学習が必要です。素人が「とりあえず」で始めると私のようになります。
わかったこと②:AIに頼りすぎるとかえって迷走する
ChatGPTとGeminiにプロンプトを作ってもらう方法は悪くないのですが、最終的には「自分がどんな画像を作りたいか」を自分で明確にしないといけません。AIはサポートしてくれますが、ビジョンを持つのは自分です。
使いたかった用途との相性:正直な評価
2か月使ってみて、自分がやりたかった用途とMidjourneyの相性を振り返ると、こんな感じでした。
YouTubeの背景画像 → 向かなかった
YouTubeのサムネイルや背景画像は「一目でどんな状況かわかる」ことが重要です。でもMidjourneyは「雰囲気のある画像」は得意でも、「明快でシンプルな説明的な画像」はあまり得意ではない印象でした。
超リアルな写真風の画像も出にくく、「状況が一発でわかる素材」というよりは「アート作品」が出てくる感じ。YouTube向けの実用的な素材としては、正直ミスマッチでした。
この用途では、試しに使ってみたCanvaの画像生成機能の方が自分には合っていました。 日本語でざっくり指示するだけでイメージに近いものが出やすく、さらに生成した画像をそのままCanva上でトリミングしたり、足りない部分を追加生成したり、テキストを自分で編集したりできます。Midjourneyでは文字を入れると高確率で文字化けしますが、Canvaならテキストは自分で正確に入力できます。全部セットで完結するのが素人には助かりました。
Etsyで売る商品づくり → ジャンル次第
Etsyで需要があるナチュラル系の画像を作ろうとすると、MidjourneyはどうしてもArt寄りの重厚な仕上がりになりがちです。「さわやかで日常的な雑貨感」が出しにくく、販売できるクオリティのものをコンスタントに作るのは素人には難易度が高かったです。
ただ、ウォールアートの販売であれば話が変わるかもしれないとも感じています。Midjourneyが得意とする「雰囲気があって芸術的な画像」は、部屋に飾るウォールアートのプリント素材としてはむしろ強みになります。Etsyではウォールアートのデジタルデータ販売も需要があるジャンルで、Midjourneyの画風との相性は悪くないと思いました。
それでもMidjourneyに良かった点はある
散々な感想を書いてきましたが、良かった点も正直に書いておきます。
良かった点① NijiJourneyが使える
Midjourneyを契約すると、同じアカウントでNijiJourney(にじジャーニー)が使えます。これはアニメ・イラスト特化のモデルで、通常のMidjourneyではなかなか出てこない日本のアニメ風のかわいいイラストを生成できます。
線画のようなアニメ風キャラクター、ゆるかわいいイラスト素材など、この方向性ならMidjourneyより格段に使いやすいと感じました。塗り絵素材やSNS用イラストを作りたい人には、NijiJourneyは本命になりえます。
良かった点② Standardプランなら実質無制限で使える
私が契約していたStandardプラン(月$30)には、Fast GPU時間に加えてRelaxモードが無制限でついています。Relaxモードは生成に少し時間がかかりますが、枚数制限がないので、試行錯誤を気にせずとにかく生成できます。
量を試したい人には、StandardプランのRelaxモードは大きなメリットです。Basicプランだとすぐに上限に達してしまうので、本格的に使うならStandardが現実的だと思います。
参考までに、Relaxモードがどのくらい時間がかかるのか計測したところ、生成するものによると思いますが1回の生成で1分15秒から30秒くらいかかりました。
用途別:Midjourney・NijiJourney・Canvaの使い分け
2か月の経験をもとに、素人なりの使い分けをまとめてみます。
| 用途 | おすすめ |
| アート・幻想的な風景・重厚な雰囲気 | Midjourney |
| アニメ風・かわいいイラスト・線画 | NijiJourney |
| YouTube素材・SNS画像・実用的な明るい画像 | Canva AI |
| 文字入り画像・編集が必要な素材 | Canva |
まとめ:失敗したけど、やってよかった
2か月課金して使いこなせなかったことは「失敗」ですが、やらなければわからなかったことがたくさんありました。
Midjourneyは素人が『とりあえず』で始めると私のようにフラストレーションが溜まりやすいツールです。プロンプトを研究するのが苦にならない人、アートや芸術的な画像を作ることが目的にはっきり合っている人には向いていると思いますが、『なんとなく使えそう』という感覚で始めると用途とのミスマッチに気づくまでに時間とお金がかかります。
「YouTube素材や実用的な画像が作りたい」という用途なら、まずCanvaのAI機能から試してみることを個人的にはおすすめします。そのうえで「アート寄りの画像や、アニメ風イラストも作りたい」となったときに、MidjourneyとNijiJourneyを検討してみるのが回り道をしない順番かもしれません。
AIを使った副業に興味がある方の参考になれば幸いです。
※記事内の料金情報は2026年5月時点のものです。Midjourneyの料金は為替レートによって変動します。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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